翻訳とは何か、その基礎について見ていきます。
出版翻訳とは、外国の書籍を日本で出版するために行う翻訳です。幅広いジャンルがあり、純文学などの文芸作品、または小説・ミステリー・ロマンス・SF・ホラー・ファンタジー・児童書・映画のノベライゼーション・ノンフィクションなども挙げられます。こうした文芸作品の世界は、出版点数も翻訳書中で多いといえます。また学術書・専門書・一般教養書といったものも出版翻訳に挙げられます。ちなみに、雑誌や冊子などの印刷物の翻訳は一般的には、書籍などと区別してメディア翻訳のジャンルに含まれるようです。
実務翻訳には、通信・ネットワーク、コンピュータ、特許・法律、証券・金融、医療・薬学、化学、食品、ビジネス全般のことが含まれます。実務翻訳は、「産業翻訳」、「ビジネス翻訳」、「技術翻訳」などとも呼ばれます。海外との情報交換を行うため、産業界で必要とされる翻訳であるといえるかもしれません。経済や産業構造の国際化が進む中、海外との文書でのやりとりは、あらゆる業種・あらゆる業務レベルで増えているといえます。一般的なビジネスレターや会社案内・製品カタログ・マニュアル・仕様書・研究成果のレポート・特許関係の文書・内外政府に提出する書類・年次報告書・企画書・契約書・パンフレットなどもその一端であるといえるでしょう。
メディア翻訳とは、出版翻訳以外のメディアにかかわる翻訳の総称であるといえ、新聞や雑誌・冊子、映画・ビデオ作品、テレビ番組、演劇作品、ゲームソフト、マルチメディアなどが含まれるといえるでしょう。報道から娯楽・バラエティー、音楽・芸術まで、現代社会の情報が、常時さまざまなメディアを通じて発信されている現代社会において、その正確でタイムリーな情報の伝達を手助けするのがメディア翻訳であるといえます。メディア翻訳全体としての市場もまださほど大きいとは言えませんがメディアの多様化とともに、今後の成長が期待され、より必要になってくるといえるかもしれません。